愛犬とのHappy Life

犬の飼い主さんであれば、毎年の混合ワクチン接種が当然の習慣となっている人が多いのではないでしょうか。ただ、アレルギー反応が出るというリスクもあることで世界的には「主要な3種のワクチンの再接種は3年以上の間隔をあける」という考えが一般的になっています。

日本では狂犬病ワクチン以外の混合ワクチンも毎年接種するのが習慣となっています。しかし、世界的には、科学的根拠に基づく獣医療を行うことを前提に混合ワクチンのうち全ての犬が接種する必要があるとされる主な3種について、3年以内の再接種をすべきでないとされています。

犬のワクチンのうち狂犬病ワクチンは、年1回の接種が狂犬病予防法によって義務づけられています。その他のワクチンの接種は飼い主さんの判断に任されておりますが、多くの動物病院が毎年の接種を勧めることが多いようです。この影響で「ペット可」の宿泊施設やドッグラン、トリミングサロンなどは、犬を受け入れる条件として、1年以内の混合ワクチン接種証明書の提示を求めることが通例化しています。

世界小動物獣医師会は、2007年以降、3種(犬ジステンパーウイルス、犬アデノウイルス、犬パルボウイルス)のワクチンを、すべての犬が接種すべき「コアワクチン」と規定しました。この3種については、1歳までに適切なワクチン接種を行った犬であれば、「強固な免疫を何年も維持します。再接種には、3年または、それ以上の間隔をあける」とするガイドラインを発表しています。

北里大獣医学部の宝達勉教授(伝染病学)は「ワクチン接種は異物を体内に入れる行為で、副作用が出る可能性もある。接種回数は当然、少ないほうが良い。」と言っています。犬にワクチンを接種した後、重いアレルギー反応である「アナフィラキシー」などの副反応が、比較的高い頻度で見られることがわかっています。実際に、私の愛犬で母親犬の「ハナ」が初めてワクチンを打った時にアナフィラキシーショックを起こして死にかけました。それ以来、混合ワクチンの接種はしていません。

最近の研究では、コアワクチンの殆どは、幼犬時に適切にワクチン接種が行われた犬であれば3年間有効という結論が出ていて、7年間有効という報告もあります。こうしたことから、再接種まで3年以上の間隔をあけるのが望ましいと思われます。日本でも習慣的に毎年接種するのではなく、抗体検査を行ったうえで必要に応じて接種するという考え方が理想ではないでしょうか。

抗体検査で不要な接種を防ぐ

必要のないワクチンを接種すべきではない!・・・国内でもそんな取り組みが徐々に広がってきています。重要なことは、ワクチン接種によって犬の体内に作られた「抗体」が残っているかを調べる抗体検査だということになります。

検査キットを用意している動物病院なら採血後、早ければ20分程度で検査結果がわかります。検査費用は動物病院によって様々ですが、1回あたり5~8千円前後というのが一般的です。検査で抗体が残っていることがわかれば、免疫が維持されていることになり、ワクチン接種は不要となります。接種した時の「ワクチン接種証明書」のように「抗体検査証明書」も必要であれば発行してくれるはずです。

コアワクチンの接種だけで十分な犬であれば、3種いずれかの抗体が十分でなかった時にだけ、必要最低限のワクチン接種をしてください。

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